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●戦国時代の面白さ
日本史上において最も人気の高い時代はといわれると、明治維新か戦国時代ではないかと思う。(体感)いずれも日本がダイナミックに変化したときであり、人格を含めてオールマイティに優れた者(戦国時代なら明智光秀、明治なら大久保利通)がいる一方で、イレギュラーな一癖ある者(真田昌幸や高杉晋作とか)もいたりと、多種多様なところが多くの人を引き付けるのではないだろうか。
特に、戦国時代については、幕府権力の衰退から地方の法的な支配力が失われ、能力の高いものが治めるといった一部では無法地帯とも化していた時代でもある。漂う世紀末感・・・
現代から見ればドラマチックで魅力的な時代なのかもしれないが、私は絶対に生まれたくはないと思う笑
おそらく住んでいた民衆も嫌だったに違いない。でなければ、来世での幸福が約束されていると説いた浄土宗やキリシタンがあんなにウケるはずがない。
神や仏にすがるしかない民衆の悲哀が伝わってくるではないか。
さて、こんな戦国時代であるが、実は身の回りに結構痕跡が残っているということについて、今更ながら気づいたのだ。
当然、大きい市とかにはお城や博物館があって戦国時代の遺物なんかをみることができるのだが、私が言いたいのはそうではない。
というより、むしろ大体のお城は戦争でアメリカにやられちゃってるから再建が殆どだ。
戦争以前にも多くの城は江戸時代の一国一城令や明治に破却されてしまっているのだからもともと残っているのは少ない。
そういった、いままで身近にあったもの。行政なんかによって「用意されたもの」のではなく、山城や石碑、古戦場、旧道などといった生活の場に埋もれてしまっている痕跡である。
「あれ?この道なんで無駄にクランクになっているんだろう??」
もしかしたら、それは城下町の防御機構かもしれませんよ?
たとえば、あなたの家の近くのちょっとした丘にも実はかつて城(といっても砦にちかい)があったかもしれないし、知らず知らずのうちに古戦場の近くに住んでいるのかもしれない。
三方ヶ原とか関ケ原とか最たるものだろう。
実際に、かつて戦場となったところには名残の地名が残っていることもある。こういったものを調べると、よりマイナーな歴史に触れられて面白い。例えば、先の三方ヶ原付近だと、家康が無銭飲食をして店員の婆に追いかけられた「銭取 ぜにとり」など。
大御所なにやってんのw
教科書なんかで羅列された無味乾燥な歴史よりも、より生気のある身近もので興味深い体験となるだろう。
かつて教科書で歴史を学んでいたころ、川中島の合戦がわずか1行のみであったことに衝撃を受けたことはいまでも覚えている。
武田と上杉の5度にわたる衝突。
それが後に与えた影響・・・もしこの長期的な抗争がなければ武田は上洛がかなったかもしれない。そうなっていれば織田は消滅していたかも・・・
さらには甲陽軍鑑でおなじみのキツツキ戦法や車懸かり陣などなどロマンチックな場面が多々あるというのに・・・
なーんてことも紹介されず、教科書ではさらっといっちゃうのだから面白くなくて当然だ。
というわけで、身近な歴史に関する物を今後紹介していこうと思う。
長く続けられるといいなあ。
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