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レヴェナント 蘇りし者
●あまりにも要素が多い映画
【ネタバレありです】
お盆で映画を見まくっているサムです。
レヴェナントみました!前から気にはなっていたんですよね。
Amazonでレンタルしてみました。
一言で言うと要素が多い!
復讐、ヒグマ、サバイバル、アメリカ先住民の迫害、動物虐殺・・・
おそろしいことに
実話に基づくんですね。
まさに事実は小説より奇なり。
そして
レオ様
最後に一番のテーマは「復讐」です。
舞台は1820年代のアメリカ。まだこのころは西部開拓時代で西へ西へと白人たちがアメリカ先住民と衝突しながら進んでいく時代です。
主人公のグラス(レオナルド・ディカプリオ)は毛皮会社の山岳ガイドとして同行します。
ある日、補給基地が先住民に襲撃され、命からがら船で脱出します。
その後は先住民に発見されやすい船を捨て、徒歩で砦への帰還を目指します。
その過程でグラスは森を偵察中に子熊を発見します。
ゴールデンカムイをお読みの方はご存知のことと思いますが、
子熊がいるということは・・・
近くに親熊がいる
んですね。
最初の一撃でグラスは吹っ飛ばされます。銃を構えたものの、突進され間に合いませんでした
すさまじいパワーと身体能力です。
この熊はヒグマ(グリズリー)で、巨体で危険です。日本でもたびたび北海道で人間を襲う事件が発生しています。(三毛別ヒグマ事件、福岡大学ワンダーフォーゲル部事件など)
特に子熊がいたので、守ろうとしたのでしょうか。グラスを攻撃はするものの積極的に捕食しようとはしていませんでした。
ちょっと噛んでたけど、ギリセーフ。
しかし、最初の攻撃ですでにグラスは重症です。
くまのパンチは人間の顔を吹き飛ばす威力があります。
野生動物こわい。
やっとのことで銃を手にし1発撃ちましたがかえってヒグマを怒らしてしまい、猛烈な攻撃をうけてしまいます。やはり、1発当てたくらいでは死なないんですね。
この辺のシーンは衝撃すぎてみていられないくらいです・・・。
ヒグマの容赦なさがすごい・・・。
グラスはなんとかナイフで頸動脈を断ち切り、相打ちの形で熊を殺します。
なんという展開・・・。
グラスの銃が連発式ならよかったのですが、前装銃なので1発しか撃てなかったのが痛かった。
二瓶(ゴールデンカムイの登場人物)的にはいいのかもしれんけども。
●山中に放置される
ギリギリのところで助かったグラス。
ですが、全身に致命的なダメージを負ってしまいます。特に喉をえぐられて満足に発声もできなくなりました。
隊はなんとか仲間のグラスを即席のタンカに乗せて連れて帰ろうとしますが、冬季の山越えはただでさえ困難なのに、重傷をおったグラスを連れていてはさらに被害が拡大する恐れがあるとリーダーは判断します。
残酷ではありますが妥当な判断だと思います。
また、グラスの傷が到底生き延びることは不可能と思えるほどにひどかったのもこの判断を助長したでしょう。息を引き取ったときのために三人残ることにします。
その三人は
・ホーク ・・・グラスと先住民の子ども
・ブリジャー ・・・ホークの友人。まだ十代で純粋なかんじ
・フィッツジェラルド・・・ベテランの罠師。毛皮を手に入れられなかったので居残り手当を目当てに残ることを決める。
このフィッツジェラルド(以下フィッツ)が問題を起こします。
余談ですが、このフィッツジェラルドという姓はレオ様が出演した「華麗なるギャツビー」の作者でもあります。
フィッツ、以前からグラスと対立していたようで、今回も義理で残ったわけではありません。
金です。
なのでフィッツ的にはサクッとグラスが死んでくれたら万々歳なのです。隊にも合流しやすくなります。
しかし、グラスは驚異的な生命力と回復力で死にそうにありません。
このあたり、致命傷を負いながらも鬼人のごとく戦った稀代の軍人、船坂弘を彷彿させます。
業をにやしたフィッツはあろうことかいさかいの最中にホークを殺害し、先住民が近くにいるとウソをつき、しぶるブリジャーを尻目にグラスを
生き埋め
にします。時間なかったのか罪悪感からか半分だけ。
しかし、彼の銃を持ち去ります。
ヒグマやオオカミのいる山岳地帯に丸腰で置き去り・・・。
フィッツもブリジャーもグラスは死んだものと思ったでしょう。
●サバイバル
しかし、グラスは生きていました。
自力で穴から脱出すると匍匐前進で進んでいきます。
グラスが仕留めたヒグマの毛皮を置いて行ってくれたのがせめてもの救いでした。
で、川に流されたり、先住民に襲撃されたり、川に流されたりしながらなんとか生き延びます。すごい・・・。
この山岳地帯で重傷かつ足折れてるかつ丸腰かつアイテムほぼなしってどんなハードモードやねんというところですが、すさまじい生命力だなこのひとまじで。
●復讐
途中でであった先住民の助けも借りつつ何とかグラスは砦にたどり着きます。
困ったのはフィッツです。
彼は金庫から金を盗んで脱走します。
追いかけるグラス(と隊長)
案の定、隊長はフィッツに逆襲され死亡。
グラスは計略をもちいてフィッツを誘い出し、激しい戦闘の末、殺害します。
子どもの復讐、自分を置き去りにした復讐。
ここに成就せりです。
●まとめ
濃密な映画でした。見る価値はあります。
要素てんこ盛りで映像も非常に美しい。
調べたところ。自然光だけでの撮影にこだわり1日1時間半くらいしか撮影できなかった日もあるとのこと。撮影も過酷を極めたようで、生魚を食ったり、死んだ馬の体内で暖を取ったりと・・・レオ様体当たりすげえな。
そしてアカデミー賞主演男優賞を悲願の受賞。
よかったねレオ様!!
タイタニック、キャッチミー・イフユーキャン、ウルフオブウォールストリートなどなどレオ様映画は、どれも心に残りますね。
●その後のグラス(史実)
生き延びたグラスですが、1833年にイエローストーン川の近くで好戦的な先住民と遭遇、グラスは処刑されてしまったようです…。
グラスはアメリカでは現在も非常に人気があるということです。
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