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【映画】ダイダロス 希望の大地

●恐るべきモンゴル帝国

最近、世界史屈指の英雄チンギスハンが気になってしょうがないQです。
それは、某ゲームのせいでもあるのだけれど。

チンギス・ハンというのは通称で、本名はテムジンという。
この青年が地球上の陸地の4分の1を支配し、当時の人口の半分近くを支配する大帝国を築き上げようとは、生みの父母も思わなかったに違いない。

モンゴル軍の残虐さを示す逸話は数知れない。
従わなかった街を跡形もなく消し去るなど枚挙にいとまがない。
核兵器などではなく、人力でやるのだからとてつもないパワーだ。

この映画はそんな恐るべきモンゴル軍(ジュンガル)の圧政に苦しむカザフ人が主人公である。カザフ人目線だから、実際には優れた統治をおこなっていたところもあるらしいジュンガルは悪逆非道に描かれている。
ちなみにジュンガルというのは、モンゴル帝国はチンギスハンの死後、子供たちに分割された国の名前だ。ジュンガルというのはモンゴル語で「左」または「左翼」を意味する。これはこの国の位置が中央から見て左翼にあったことに由来するそうだ。1755年にジュンガルは清に滅ぼされるから、この話はジュンガルが衰退しつつある時代の話なのだろう。


 ジュンガル軍首脳たち。
どうみても強そうである。彼らの得意戦術は騎馬による攻撃で、軽武装の騎馬兵が雨霰と矢を放ち敵を混乱させ、そこに重武装の騎馬兵が突撃して突き崩すというドクトリンだ。
どことなく日本の甲冑にも似ており、威圧感がすごい。史実のジュンガルが果たしてこのようなスタイルだったのかはわからないが、とにかくカッコいいのはまちがいない。
この映画ではやっていることはスターウォーズの帝国軍と変わりないので薄っぺらだが、本来の彼らの姿を今後紐解いていくのも面白いかもしれない。





 さて、カザフ人であるが、どことなく日本人にも似ているような?
彼らは遊牧民族で移動式のテントと馬で、家畜の食料を求めてあちこちを移動している。そのため広い土地が必要で、ジュンガルやら他部族やらともめごとが多いようだ。
 その解決策は主に武力である。
主人公のサルタイは幼いころに村をジュンガルに襲撃され、その復讐を友人たちと果たそうとする・・・というストーリーとしてはありきたり。物語の主軸がド定番なので、予想もしやすい。

ただ、あんまり見ることのないカザフの人々の服装や暮らし向きがうかがい知れるので見てみる価値はあると思う。








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