【ボドゲ】エルグランデ 陣取りの極意

●エルグランデ　～陣取りゲーの傑作～

このエルグランデ、じつは持っているボードゲームの中でも古い部類に入る。
１０年前に初めて、カルカソンヌの次に買ったと思う（たぶん）
その時もネットであれこれ調べて、評価が高かったのが「エルグランデ」だった。


ボードゲームとしても、1996年のドイツボードゲーム大賞を取っているのだから、もう２０年以上前のゲームなのだ。

1996年といえば、 あのポケットモンスターの赤・緑が発売された年であり、

スーパーマリオ６４が発売された年でもある。
こういったTVゲームを今日やろうと思ったら隔世の感があるだろう。
懐かしいなあニンテンドー６４・・・。

しかし、エルグランデはいまやっても全く古臭さを感じさせない。
何十年たっても面白い作品は色あせない。

そこがボードゲーム（アナログゲーム）のすごいところである。

H31.3現在手に入りやすいのは20周年記念版である

Amazonで買う場合は注意が必要だ。なぜなら言語のバージョンが不明だからだ。

英語版だと思って購入したらスペイン語版だった。

なんでやねんｗ

購入時は気を付けてください。

 

●内容

さて、ゲームの内容であるが、

このゲームのキモをざーっくり言うと

中世スペイン王国をテーマにした陣取り合戦

なのだ。
そこに各プレイヤーの思惑や戦略が絡み合ってドラマが生まれていくのである。

細かいルールは他のサイトに任せるとして、何が面白いか３点あげてみよう。
ちなみに所要時間は４人プレイで２時間程度だ。

※本サイトではグランディシモのルール（拡張セットのルール）をベースにしているのでご注意ください。

●面白いところ

・戦略の読みあい

・ルールの自由さ

・デザインの良さ

隠し要素となっている塔

●戦略の読みあい

このゲームではイベリア半島を分割した各エリアに配置した、それぞれのプレイヤーのコマの数でポイントを競う。
またエリアごとにポイントの高低があるのだ。
当然高いポイントのエリアはみんな狙うのでライバルが増えるだろう。

と思いきや、裏をかいたつもりが皆得点の低いエリアに集中したり・・・

などなど

各プレイヤーがどのエリアにどれくらいの駒を移動させるか・・・
得点計算時の秘密ディスクでどう塔の中にあるコマを移動させるのか・・・
自分の本拠地にコマを集中させるのか・・・

こういったことを予想し、相手の裏をかいて得点できたときの快感はこのゲームならではだろう。
 まるで諜報機関のスパイマスターになったような気分になること請け合いである。

●ルールの自由さ

移動させるコマの数や、特殊能力が手札には書かれているが、どのレベルの手札でプレイしてもよい。拡張パック全部入れてもいいし、一般的なカードでプレイしてもいい。はたまた自分の好みのカードを選んでプレイしてもいい。
そういった自由なところもこのゲームの面白いところだ。

手札の特殊能力も個性的でエリアの得点を変更したり、コマを移動させたりといったことができるのだ。また２０周年記念版には拡張ルールがモリモリ入っている。遊びつくすのには相当時間がかかるだろう。
フランスや新大陸、船のルールなどなど、こういった新要素をいれてプレイするなら新鮮な気持ちでエルグランデを遊ぶことができるだろう。

●デザインの良さ

デザイン性が高いこともいいゲームの条件だと思う。コレクションしたくなるような美しいデザインのゲームは、プレイするのも気持ちがいいし自慢できる。
エルグランデはそういったゲームのひとつだ。

ただ、残念なことに２０周年記念版は、コマがキューブからミープル（人がた）に、塔が木製から紙に変わってしまったのだ。

個人的にはこれはそのまま（１０周年記念版のまま）がよかったと思う。

ただボードは変わらなかったのでよかった。

●評価

戦略性の高さやデザイン性の良さが光るゲーム。
戦略、交渉、裏切り・・・外交的な要素がつまっている。

もちろん交渉したほうが有利な状況を作れるかもしれないが、交渉しなくてもいい。ここが交渉しないと勝てないカタンとは違うところだ。

静かに盤上を観察し勝利を得るのだ！

・・・残念ながらわたしはにぎやかにプレイしてしまうのだが。

ボードゲームがお好きなら、またいつ絶版になるやもしれないので、早めにゲットしておくことをオススメする。

ルールのシンプルさ　★★★★☆（★が多いほどルールが簡単）
所要時間　　　　　　★★☆☆☆（★が多いほど短い）
プレイアビリティ　　★★★★☆（★が多いほど繰返しやりたくなる）
コミュニケーション　★★★★☆（★が多いほど交渉が必要）
子ども向け　　　　　★☆☆☆☆（★が多いほど子供むけ）
初心者向け　　　　　★★☆☆☆（★が多いほどゲーマー向け）
言語依存　　　　　　★★★★★（★が多いほど日本語化推奨）


時間がかかるしルールも若干複雑だが、好きな人はドはまりするだろう。
残念なのは日本語版にローカイライズされてないところだ。言語依存が大きいゲームなのでそのあたりがプレイアビリティに大きく影響してくる。
幸いネットには日本語シールがあったりするので、これを活用するのも手だ。

わたしはこのゲームを手放すことはないだろうと思う。