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行った気になる小旅行 ドイツ編 1

◆ドイツ人のポテンシャル


わしが初めて行った海外はドイツである。
一度はドイツを訪れたいと思っていた。

あと、うまいビールが飲みたかったから🍺🍺


なぜドイツに興味があるか。


それは、ドイツが二度の大戦に敗れたにも関わらず、現在もなお大国としての地位を保ち得ているからだ。


考えてもみてほしい。


1914年に始まった第一次世界大戦(WW1)、1939年に始まった第二次世界大戦(WW2)。そのいずれもドイツは敗北している(どちらもアメリカの参戦で)



WW1ではヴェルサイユ条約により、天文学的な賠償金を負わされた。
そのため、紙幣を刷りまくり、貨幣価値は暴落。
ハイパーインフレと領土の割譲により国力は著しく低下した。

そのため、ヴェルサイユ体制の打破を掲げたナチスの台頭を許してしまい、結局は再軍備。ポーランドに侵攻することで再び世界大戦の引き金を引いてしまう。

結果、WW2では連合軍により主要都市は破壊され再び国土は荒廃し、そのうえ東西で分割統治されることとなった。


にも関わらずである。


不思議なことにドイツは二度も敗戦から立ち上がっているのだ。


そして、いまは屈指の先進国となっている。
EU、ひいては世界の主要な地位を占めているといってもいい。


一度の敗戦により消滅していった国は歴史上たくさんある。

二度も大戦に敗れたドイツがそれを免れ得たのは、なぜだろうか。


これは、ドイツ民族のポテンシャルに理由があるからに違いない。

というわけでその実情を探るべくドイツに向かったわけである。
(なんのこっちゃ)


◆フランクフルト ~帝国自由都市~


フランクフルトはドイツ西部にある主要都市である。
「フランク人の浅瀬」という意味らしい。
ちなみにフランク人はゲルマン人の一氏族である。

実は東のほうにもフランクフルトという街があるので、

西:フランクフルト・アム・マイン
東:フランクフルト・アン・デア・オーダー

という呼び方になっている。

ドイツにはこういう例が結構あって、あのローテンブルクも同じ名前の街が2つある。
 呼び名が微妙にことなっているのは、マイン川は男性、オーダー川は女性ということになっているからだ。

父なるライン、母なるドナウと同じであろう。


このように呼び方を変える方法は日本にはない。
あと、わしが知っている限りでは川に性別があることもない。

と思うが、どうなんであろう?

ヤマタノオロチが川の例えだったりはするが。


フランクフルトといえば、日本では大きめのソーセージのことであり、縁日でよく売られていたりする。

本場で食べたのはこんな感じ、当然おいしい😋
串にささっていることはない。

ソーセージの下にあるモサモサしたのはザワークラウトだ。
しかも温かい。日本でザワークラウトといえば冷たいものがメジャーだが、ドイツでは温かい。そしてすっぱい。




このザワークラウトだが、ドイツの冬は長く厳しく、新鮮な野菜を確保することが難しいため、キャベツを漬物にして保存していたのである。


フランクフルトは今も昔も交通の要衝だ。
故に、交易で財を成すことができたため、ここの商人たちは豊かであり、フランクフルトは帝国自由都市(皇帝直轄)となることができた。

いまなおフランクフルトは主要な街への交通の結節点(空港、駅ともに世界最大級)となっており、ドイツでの旅行はここを起点にすることができるだろう。


 フランクフルトは戦争で破壊されてしまったため、再開発も進みビルがたくさん立ち並んでいるものの、町並みは美しい。
本当は何泊かしたかったが移動のため短時間しかいられなかったことが残念である。


 

◆ハイデルベルク ~ゲーテも愛した街~

ハイデルベルク城址と町並み


何度でも訪れたくなる街。ハイデルベルク。

いままでドイツで訪れた、いや日本を含めて訪れた街の中でも一番好きなのがこの街である。


ハイデルベルクは、WW2で大きな被害を受けることがなかったため、美しい町並みがいまなお残っているのである。




 川を挟んで向こう側は高級住宅街だ。
大きな屋敷が軒を連ねている。




 ハイデルベルクを象徴する建物のひとつは、「世界で最も美しい廃墟」ともいわれているこのハイデルベルク城址であろう。三十年戦争(1618年~1648年)で破壊されてもなお美しい姿をとどめている。

日本でいうところの平山城である。
中世の城郭はこうった平野近くの小高い山に作られることが多かったが、時代が下るにつれ、平野部に作られることととなった。(平山城)




戦争中に飛んできた砲弾が、たまたま弾薬を貯蔵していた塔を直撃し、大部分が吹き飛んでしまっている。
戦乱以外にも落雷にあったりして、一時城は荒廃しており、石切り場と化してしまっていたようである。軍事的にも政治を執り行ううえでも山中の城では不便になったのであろう、再建されることは結局なかったようである。



城の中にはワインを貯蔵して置く巨大なタルがある。
当時の統治者は税金をワインでも収めさせていたらしく、如何に税収があるかを誇示するためのものでもあるらしい。二十二万リットル以上も入るようだ!!


さて、ハイデルベルクは城跡以外にも街中に見どころがたくさんある。

アルテ・ブリュッケ(カール・テオドール橋)





このカール・テオドール橋もその一つだ。
この橋はドイツで最も古い橋であったが、WW2に連合軍の進軍を阻むためにドイツ軍によって破壊されてしまった。
現在のものは復元であるが、非常に趣がある。



この街にはドイツ最古がもうひとつある。

ハイデルベルク大学である。しかも今なおドイツ屈指の大学らしい。
ハイデルベルクは学生の街でもあるのだ。


ツム・ローテンオクセン(赤牛亭)は学生御用達の料理屋だ。
雰囲気のある店内には学生たちの写真がたくさん飾られており、壁やテーブルには一面に学生たちが付けた落書きがびっしりと彫られている。





料理もおいしいのでおススメだ。あいさつや簡単な注文の仕方を覚えていくと現地のひとにとても喜ばれるだろう。

ハイデルベルクは古い町並みあり、おいしい料理ありと見どころ満載の街である。実は二度訪れているのだが、また行きたいと思ってしまう、不思議な街でもある。

ぜひ訪れてみることをおすすめする。


つづく





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