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カルカソンヌってこんなゲーム ~街の建設競争~

◆【ボードゲーム】カルカソンヌ ~城塞都市~


 カルカソンヌはフランスに実在する城塞都市の名前である。
 しかも世界遺産でもあり、モンサンミッシェルと並ぶ観光地なんだとか。そういう割には日本でカルカソンヌ行ったってひとにはお目にかかったことがないなあ。ツアーとかで行くのかな?


さて、城塞都市というのは、外敵から町を守るために外壁で囲った都市のことである。大砲なんかが発達する前は、強固で高い城壁を持つことで外敵の侵入を防いでいたのだ。投石器とか破城槌なんかはあったが、城に籠るほうも必死だから攻め手にも大きな損害が出る。

「城を攻めるときは3倍以上の兵数で攻めよ」(#^ω^)

・・・なんてことも言われるくらいなのだ。
しかし、敵の3倍の兵を集めることも中々難しいだろう。

 カルカソンヌのほかに城塞都市は、コンスタンティノープル(現イスタンブール)やウィーンなんかがある。これらの巨大都市ともなると攻め手の数も3倍どころでは済まないかもしれない。

 特にコンスタンティノープル(東ローマ帝国)は三重もの防御壁に守られており何度も防衛に成功していたのだが、遂に1453年5月、オスマントルコに攻められて降伏した。 この時用いられたのが規格外の巨砲、ウルバン砲である。

強固な防壁を打ち破った巨砲の弾がいまもイスタンブール近郊にはあるらしい。この目で見てみたいなあ。

 日本では総構えと呼ばれていて、代表的なところでは小田原城があげられるだろう。ウィキで調べたら姫路城もそうらしい。へぇー(・ω・)


◆カルカソンヌ ~ボードゲームのほう~

さてさて、肝心のボードゲームのほうのカルカソンヌであるが、これはわしにとって、非常に思い入れのあるゲームのひとつなのである。


なにせ、初めて買ったゲームなのだ。
 ここからボードゲームにはまったといっていいだろう。
 初めてプレーした日は、興奮して眠れなかった。

 デジタルでもなく電気も使わずして、タイルと駒だけでこんなにも面白いものが作れるのか、と。
これを考えつく、ドイツ人たるや凄まじいぞ、と。



 えー。そのような話は置いておいて、ルールです。



 

ゲームは、最初このタイルから始まる。
このタイルはカルカソンヌをプレーする上で必要な要素を全て持っている。

カルカソンヌで重要なタイルの絵柄の種類は

・街
・道
・草原

の3つである。あとの細かいところは取説で確認してほしい。

原則としてそれぞれが完成した状態になると得点できるのだが、完成する条件と点数はつぎのとおり


・街 ・・・外壁がすべて囲われる(1タイル当たり2点)
・道 ・・・両端が街等につながる(1タイル当たり1点)
・草原・・・城塞や道で囲われる (1つの街あたり3点)

※ゲーム終了時に完成していないときは、それぞれ半分の得点

  ただ、わしがやるときは草原のルールを外している。
だいたいカルカソンヌはボードゲームをやったことのないひととプレーヤとやることが多いので、できるだけルールを簡略化させたいからだ。




プレーヤーは順番にタイルを引いて、すでに配置されているタイルの絵柄と矛盾のないように、新しいタイルを配置する。
街は街と道は道とつながってなくてはならないのだ。
草原の途中から街が出来たり、道が出来たりということはできない。



最初、分からずにやったときはむちゃくちゃな地図になってた。



そして、置かれたタイルの上にはヒトガタ(ミープル)を配置することができる。
これにより所有権を他のプレイヤーに明示できるわけである。


 また、このミープルの数で所有権の帰属を決めるため、街の配置次第では他のプレイヤーが作っている街や道を乗っ取ることもできる。


ここはわしの街じゃあああ



◆評価


ルールのシンプルさ ★★★★☆(★が多いほどルールが簡単)
所要時間      ★★☆☆☆(★が多いほど短い)
プレイアビリティ  ★★★★☆(★が多いほど繰返しやりたくなる)
コミュニケーション ★★★☆☆(★が多いほど交渉が必要)
子ども向け     ★★★★☆
初心者向け     ★★★★★


 ルールは非常にシンプル。
なにせ、タイルを引いておくだけだ。
それに非開示情報がないので、初めてのひととやるときも置く場所などをアドバイスしやすい。

 かといって、戦術性がないかというと決してそうではない。
場に出すミープルの数、巨大な街をつくってがっぽり稼ぐか、序盤からこつこつ点数を重ねるか、などなど多様な戦術があるからだ。

 そういった点では大人も子供も楽しめると思う。

 所要時間は、追加パックにもよるだろう。わしの場合は、追加パックが3つ入っているので2時間くらいかかる。
 またひとによっては、配置を考えるのに時間がかかるかもしれない。

 
 このゲームの大きな特徴は拡張パックの豊富さであろう。

  • カルカソンヌ追加キット (Die Erweiterung)
  • カルカソンヌ追加キット2 商人と建築士 (Erweiterung Handler & Baumeister)
  • カルカソンヌ追加キット3 王と斥候 (Koenig & Spaeher)
  • カルカソンヌ追加キット4 カルカソンヌの伯爵(Der Graf von Carcassonne )
  • カルカソンヌ追加キット5 王女とドラゴン (Burgfraulein und Drache)
  • カルカソンヌ追加キット6 川-II(Der Fluss)
  • カルカソンヌ追加キット7 塔 (Der Turm)
  • カルカソンヌ追加キット8 修道院と市長(Abtei und Bürgermeister)
  • カルカソンヌ追加キット9 伯爵、王と王族(Graf, König und Konsorten)
    • ※ミニ拡張だった追加キット3,4,6と、新規に「礼拝所」の拡張を加えてまとめたもの
  • カルカソンヌ追加キット10 カタパルト (Katapult)
  • カルカソンヌ追加キット11 橋・城・バザール(Burgen, Brücken, und Basare)
  • カルカソンヌ追加キット12 従者(Das Gefolge)
  • カルカソンヌミニ追加キット(Mini Erweiterung1-6)全6種
    • 1.羽根 2.電報 3.渡し船 4.金鉱 5.魔法使いと魔女 6.盗賊


    出典:Wikipedia
なんせこんなにあるのである。

おススメは1個で2個分の大きなミープルのある拡張1、ドラゴンが縦横無尽に暴れまくる拡張5、タイルを引くのがたのしい拡張7である。


大きなミープルは使いどころを考えなくてはならないので、より戦術性が高まると思う。

おススメのゲームである。



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